パーキンソン病で、特に低血圧のあるパーキンソン病の患者は、食直後、飲酒後に長湯を控える。
プルーンジュースのような食品や、センナなどの便を軟らかくする作用のある緩下薬。
特に嚥下困難のパーキンソン病患者。
パーキンソン病は進行性のため、薬物治療に頼るパーキンソン病患者は最終的には食事、入浴、着替え、トイレなど、日常生活に介護が必要な状態になります。介護する人はパーキンソン病の身体的・精神的な問題と、可能な限り患者の身体機能を維持させる方法を習っておくと役に立ちます。
介護は疲労とストレスに満ちているため、支援団体の援助を受けるとよいでしょう。最終的にパーキンソン病の人は重度の身体障害状態になって動けなくなります。介助されても食事ができなくなるでしょう。
患者の約半数に痴呆が現れます。ものを飲みこむのが次第に困難になっていくため、誤嚥性肺炎による死亡リスクが高くなります。さまざまな理由から、特別養護老人ホームなどが最適な療養場所として選択されることもあります。
近年、新薬や針灸による脳深部刺激など新しい治療法の開発により、パーキンソン病の経過は著しく改善し、生命的には、ほぼ天寿を全うできるようになりました。薬を服用しながら就業しているひともたくさん居ます。しかし、少しずつ症状が進んでいく場合も少なくありません。
薬に対する反応は患者さんごとに異なりますし、副作用のために十分な薬が服用できないこともあります。パーキンソン病自体は命にかかわる病気ではありません。しかし転倒して骨折したり、誤嚥性の肺炎を起こしたりして寝たきりになることがあります。このような合併症を起こさないように気をつけましょう。
無毒性ウイルスを利用してドパミン遺伝子をパーキンソン病の患者さんの脳に導入(とり込ませる)する方法。
神経細胞発生の源になる細胞(神経幹細胞)の中から分化誘導したドパミン作動性神経細胞を脳に移植する方法。近年、遺伝子治療や神経幹細胞による治療の研究が飛躍的に進歩しています。近い将来これらの治療法が実現する可能性は大きく、大いに期待されていますれています。